ユースラクロスのコーチが、選手たちの見えている世界を知った瞬間
Emma Jensen (Translation by Ai Farkas)

New Yorkに健在するハイランド高校のラクロスコーチが、Veoの自動ハイライトシステムを使ってユース選手の育成に革命を起こしています。どのように映像によるフィードバックと、戦術理解を深めているのでしょうか。
「一番大事なのは、この年代の子どもたちは、試合中にこちらが何を言っても必ずしも理解できるとは限らないということです。後から自分のプレーを見返せることこそ、成長につながるんです。」と、ハイランド高校ラクロス部コーチ、イアン・ベッカー氏は語ってくれます。
ベッカー氏は女子ラクロスチームに映像分析を導入したことで、この事実に気付きました。 映像によるフィードバックは、若い選手たちのポジショニングや戦術理解のあり方を一変させました。
これは、「ユーススポーツの育成は主に試合中のコーチングによるフィードバックに依存している」という従来の考えに異議を唱えるものです
ハイランド高校のラクロス育成の課題
イアン・ベッカー氏は、ハイランド高校で女子ラクロスを10年以上指導してきました。ユースプログラムから学校代表レベルまで、幅広い層の選手を指導した経験を持っています。
ハイランド高校は、まだラクロスが発展段階にあるハドソンバレー地域にあります。ベッカー氏のチームは守備の連携に課題を抱えており、若い選手に「空間を感じ取る感覚」を試合中に理解させるのは簡単ではありません。
この課題は、ユーススポーツ全体に共通する問題です。複雑な戦術をどうやって成長途中の選手に落とし込むか。しかも週末の大会では1日に複数の試合が立て続けに行われるため、次の試合までに細かいフィードバックを伝える時間はほとんどありません。
従来のコーチングに対する課題
映像分析を導入する前、ベッカー氏は試合中に選手たちへポジショニングのミスを理解させるのに苦労していました。
「何が悪かったのかを言葉で伝えることはできても、選手たちはそれをビジュアル化することに悩んでいました。」と彼は語ります。
「そして、次の練習までに、そのときの具体的な状況はもう忘れてしまっていました。」

従来のコーチングは、口頭でのフィードバックとホワイトボード上での図解が定番でした。
「口で言うのと、実際に見せるのとでは大きな違いがあります。」
とベッカー氏は言います。 選手たちは、自分がミスをしている姿を見られないため、同じ間違いを何度も繰り返していました。
「プレーする日には1日に3試合行うこともあり、時間が重ならなければ3つの年代全てを録画できます。」と彼は続けます。
「特にこの年代では、試合内容にばかり意識が向くと負担が大きくなるので、フィールド上で自分が何をしているのかを見られることはとても大事なんです。」
より効果的なフィードバック方法がなければ、チームの守備連携は安定せず、地区選手権の大事な試合を落とす結果にもつながっていました。
Veoの自動ハイライトが問題を解決
地域のラクロスコーチ、ベッカー氏がVeoを知ったきっかけは、周りの指導者たちでした。すでに映像分析を導入して成果を上げている姿を見て、「なぜそんなに結果が出ているのか知りたかった。」と彼は振り返ります。
導入後、最初に実感したのは作業時間の劇的な短縮。Veoの自動ハイライトタグ機能は、シュートやセーブといった特定のプレーだけを簡単に抽出できるため、これまで何時間も費やしていた手作業での映像チェックが不要に。 「グラウンドボールや試合開始時のドローなどもすぐに確認でき、改善点を見つけやすくなりました。」とベッカー氏は語ります。
この変化は選手たちの学び方にも大きな影響を与えました。自分のプレー映像を見返すことで、ミスの原因や反則の理由をその場で理解できるようになったのです。
「映像はチーム全員と保護者に共有しています。投稿すると、多くの人がすぐに再生してくれるんです。」
導入からわずか数週間で守備の連携は大きく向上しました。選手が自分のポジショニングの誤りや修正点を目で確認できるようになったことが、その大きな理由です。 この成果は、「視覚的な学習は口頭での指導よりも成長を加速させる」というベッカー氏の持論を見事に裏付けるものとなりました。
映像分析で、ラクロスが変わる
ベッカー氏の事例は、映像によるフィードバックがユースラクロスの成長をどう加速させるかを物語っています。あなたのチームもそんな体験をしてみませんか。
Veoのエキスパートたちが、カメラ導入から丁寧にサポートいたします。